【New】立場が変われば、考えも変わる
皆さんは、「明日は雨」と聞いて、どう思いますか? 『困るな』と思う方も多いのではないでしょうか。一方で、雨が降って『良かった』と思ったこともあるのではないでしょうか。
今年は関東地方などで豪雨災害が発生する一方で、西日本では雨が降らずダムが渇水する状況にもなっています。そのため、豪雨による被害を受けた地域では『もう勘弁してくれ』という声が聞かれる一方で、渇水に悩む地域では、雨を望む声が聞かれました。
このように、同じ雨でも、立場や状況によって受け止め方は変わります。
さて、プロジェクトではどうでしょうか。システム構築の場合、そのシステムの機能について、システムに関わる全ての人が望んだ内容になっているのでしょうか。様々な立場の方の声を確認していますでしょうか。
実際のプロジェクトで、後半のテスト段階になってから、システムを利用するステークホルダより変更要求が出され、リリースに向けて対応に追われた事例を見てきました。要件定義段階では、利用者の視点で操作性を十分に確認できていなかったのです。
システム構築側としては、『要件どおりに開発した』と主張したとしても、実際に使われなければ意味がありません。そのため、要件定義段階では、関係するステークホルダの意見やニーズが反映されているのかどうかを確認することが重要です。
また、プロジェクトは段階的詳細化という特性を持っています。最初に合意した内容でも、プロジェクトの詳細化が進んだり、プロジェクトを取り巻く状況が変化したりすることで、ステークホルダの認識が変わるかもしれません。そのためにも、プロジェクトの節目ごとに、関係するステークホルダの意見を確認していくことが重要です。そして、認識に変化があった場合には、その影響を確認し、必要な対応について関係者間で合意を形成していく必要があります。
ぜひ、このような点を踏まえ、ステークホルダの認識を確認する機会を考慮したプロジェクト計画に取り入れて欲しいと思います。